アバターとは

猫にもなれる。別の誰かにもなれる。アバターは、楽しいから広がりました。2026年5月、その楽しさを守るための国際規格ができています。

アバターを使うと、楽しい

理由は、そこから始まります。

猫になれる。別の性別になれる。実在しない誰かになれる。子どものころに一度は考えたことが、Webカメラの前に座るだけでできます。

そして、使っているうちに変わります。普段は言えなかったことが言えたり、話しかけられなかった相手と話せたり。姿を変えるのは、逃げるためではありません。別の自分を試すためです。

楽しいから続く。続くから、生き方のほうが変わっていきます。

アバターを使うと、「楽しい」が増える

楽しいのは、使っている本人だけではありません。

顔を合わせるのが苦しかった相談が、アバター越しなら続く。配信を見ている人が、その姿ごと好きになる。店頭に出てくるのが人ではなくアバターなら、身構えずに声をかけられる。

福岡県の就労支援も、キッズプレートのアバター相談アプリも、顔を出さずに話せることを入口にしています。入口が軽くなると、その先へ進めます。店舗の遠隔接客では、遠くにいる人が、その場にいるように応対しています。

アバターは、人の代わりではありません。人がそのまま出るだけでは生まれなかった楽しさを、増やすものです。

国際規格が、それを守るようになりました

2026年5月、ISO/IEC 24216-1:2026 が発行されました。アバターの国際規格です。

守ろうとしているものが、はじめにはっきり書かれています。自分をどう見せるかを自分で決められること。望まない姿を強いられないこと。そして、作り手の意図に反した悪いイメージがアバターにつくのを防ぐこと

利用者だけの話ではありません。アバターそのものの値打ちを守ろうとしています。実在の人物に似せたアバターはその人の人格を尊重して使う、というところまで書かれています。

定めたのはキーボードやアイコンの標準化を担ってきた委員会(ISO/IEC JTC 1/SC 35)で、2014年からは ISO/IEC JTC 1 のアクセシビリティ代表も務めています。適用範囲は、エンタテインメントからビジネスまで、アバターを使うあらゆる分野です。

規格はアバターを「利用者を表すグラフィック」と定義し、プログラムが自動で動かすキャラクターを外しました。中に人がいないものは、アバターではありません。

楽しさも、届く力も、守るべきものになりました。

どんな姿になるかは、使う人が決めます

規格は、外見を選べるようにすることを求めています。肌の色も、目の色も、髪の色も。その国の多数派の姿だけを用意して済ませないこと。性別の表現を戸籍上の性別から自動で決めないこと。服装や振る舞いを、文化や宗教の背景に合わせられるようにすること。

用意された数体から選ばせるだけでは、この要求に応えられません。なりたい姿になれないなら、楽しさは半分になります。

NICE CAMERAは、自分のアバターを持ち込めます。VRM 1.0 に対応し、フリープランで1体、プレミアムプランなら無制限に追加できます。VirtualCast、VRoid Hub との連携もあります(プレミアムプランのみ)。

持ち込んだアバターを他の利用者へ共有したり配布したりする機能はありません。アバターは、持ち込んだ人の手元から出ません。

NICE CAMERAを、規格の言葉で書くと

規格は、アバターを10の観点で説明することを求めています。NICE CAMERAを当てはめるとこうなります。

  • 身体トラッキング:頭。Webカメラで顔を認識し、左右、上下、前後の動きに追従します。軸ごとに止めることもできます
  • 指のトラッキング:**あえて持っていません。**手が動くと、話している中身より手に目がいきます。伝わることを優先しました
  • 表情のトラッキング:顔の動きをそのまま映します。目の開閉、視線、口。口はマイクの音声とカメラ映像のどちらで動かすかを選べます。ショートカットによる表情の切り替えも使えます
  • 表示する部位:使う人が決めます。位置とスケールを調整して、上半身にも全身にも
  • 形状:持ち込むアバター次第
  • 視点:三人称。アバターを映した画面を、仮想カメラとして出力します
  • 外観:持ち込むアバター次第
  • 入力機器:Webカメラ、マイク、キーボード、ゲームコントローラー
  • 身体所有感:規格が没入体験を前提にした観点で、配信や接客には必ずしも当てはまりません
  • 出自:使う人が決めます。自分に似せることも、既存のキャラクターを使うことも、元のない姿を使うことも

センサーもスーツもグローブも要りません。追うのは顔だけです。半分は製品が決め、半分は使う人が決めます。

規格は、こうした説明を利用の前に示すことを求めています。導入を検討する立場なら、この記述をそのまま社内の説明にも、利用者への告知にも使えます。

NICE CAMERAが実際に使われている場面は、利用シーンにまとめています。機能の詳細はアバターの機能、試すならダウンロードから。

本ページは ISO/IEC 24216-1:2026 の内容を要約したものです。規格の本文はISO の公式ページで購入できます。